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執筆者の写真SPA FANGO

日本人の歩き方は世界で最も下手っていうアンケート結果に物申す!

更新日:2023年5月19日


物申す

オムロン ヘルスケア株式会社と株式会社ワコールが共同で行った調査(「外国人男性に聞いた日本人女性の歩き方に関する調査」 )で、外国人男性に日本人女性の残念な部分を尋ねたところ64%が「歩き方が残念」と回答。 さらにハイヒールを履いた歩き方については90%が「不格好」と答えたそうです。背筋を伸ばして地面を蹴り、颯爽と歩く欧米人に対して、日本人に多い、猫背でひざを曲げ、足を引きずりながらチョコチョコ歩く姿は、世界基準ではおかしく見えてしまう。

という記事が「FRAU」のデジタル版に掲載されていました。元の調査データはコチラです。https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2015/0120.html



「ちょっと待って!」


「世界基準って何?」


「外国人男性に聞いた日本人女性の残念な部分?」


「そもそも外国人男性が勝手に不格好とか言っていることを気にするの?」


って感じてしまったのは私だけでしょうか? かっこ悪いって外国の男性に言われたから歩き方なおしましょう!ってどういうこと???!!!


歩き姿の世界基準って誰が決めたの?


良く世界基準とか言いますが、物を輸出入する際の安全の基準や品質の基準というものは、安全性を確保する上で必要ですよね。うちの国に商品を売りたいのであれば、こういうことをクリアしてくださいネ という言い分は理解できます。


でも歩き方の世界基準っていったい誰が決めたの?って思いませんか?

そもそも海外の男性に残念だと思われるから、歩き方なおしましょうという出発点、スパファンゴ協会的には「やめましょう!」と断言したいと思います。


背筋を伸ばして地面を蹴り、颯爽と歩く欧米人


そんなの当り前です。欧米人は靴と洋服を着る文化で生活し続けてきた人間。逆に和装で歩いてくださいと言ったら、草履で歩くのがぎこちなく、着物ははだけ、不格好になるはずです。


日本人が、洋服と靴をみんなが着用しだしたのは、戦後。明治維新で一時的に洋装がモードになりつつあった日本でしたが、それもお金持ちたちだけの話で、その後すぐに戦争に突入し、洋服が定着するのは第二次世界大戦後。つまりたった100年足らずの歴史だということです。


戦後の日本は急に椅子に座って教育を受けるようになり、急速に洋服と靴が普及し、物資不足であった日本では、更生服と呼ばれる、手持ちの洋服や着物、生地を仕立て直した服が作られ始めるのです。当初はアメリカの影響を受けてAラインのワンピースなどが流行しますが、次第にパリのモードの影響が強くなっていきます。


着るものだけではなく、それに合わせて履物も変化していきます。かつては地面対してフラットで足の指と踵をしっかりと地面につけて歩く、草履、下駄などを履いていた日本人が、急に母指球に重心がかかり、踵から勢いよく着地する歩き方をしないと上手く歩けない靴へと変わったのです。


つまり、このアンケート結果に書かれている世界基準とは、「ずっと洋服と靴を着用してきた国の人たちが良いとする基準」ということで、「世界」ではないということです!


そんなことを言っても今は靴と洋服を身に着けて生活する時代に私たちは生きています!


歩き方


とはいえ、もう大半の日本人が和服を着るように世の中が変わるとは想像もつきません。


なぜ、日本人が不格好に歩くように西洋の人が感じるのかあ? それは、持っている骨格のまま軸を靴仕様に変えずに、上手く歩けるように必死にバランスを取ろうとしていろんなところに負担がかかっているため、膝が曲がった状態で猫背に見えてしまい靴と洋服の文化の人たちにかっこ悪いとまで言われてしまうのです。それはともかく、外反母趾などヒールの靴を履くことによる弊害は私たちの健美に大きな悪影響を将来的にもたらします。

それでも靴と洋服の生活は続くとなったら、どうすればよいでしょうか?


答えは、服装と履物に合わせた身のこなしを習得すればよいのです。


宮本武蔵は、「五輪書」で、軸の切り替え動作により動きが生じるとしています。身体感覚を磨き、普段の歩くことさえ 「武芸」と捉えていた武蔵は、「常の足、普段歩くように戦いの場でも歩け」と言っています。つまり、戦いのときだけ特別なのではなく、身体感覚を磨く普段の生活こそが、本番に生きてくるとしたのです。


今週の金曜日8/19のTERRA小屋は、日本人の骨格を理解したうえで、どこに軸を持っていくと自身の身体に負担がかからずに立てるか、動けるかという身体感覚を磨くためのヒントを皆さんと学ぼうと思っています。


この身体感覚が研ぎ澄まされれば、どんな高さの靴を履いても、ダンスやスポーツをする時でも応用できるようになります。


TERRA小屋直前に、今回参考にする「からだのメソッド」「たたずまいの美学」の著者である矢田部英正先生に直接指導も受けてきますので、そのフィードバックもご参加いただける皆様にお伝えできると思います。


お楽しみに!


セルフケアの大切さ


TERRA小屋は、セルフケアの大切さを再確認するきっかけになれたらなと思って月1回第3金曜日にオンラインで開催しています。

人間忙しいと、今すぐに必要と感じないことは忘れてしまいがちです。


でもセルフケアというのは日々少しの時間自分の心身のために気持ちを向けてあげるだけで、将来の自分の生活に大きく影響してくるものだと思うのです。


月に一回自分の身体と心のことを考えてあげるきっかけになるようTERRA小屋を続けています。 TERRA小屋での情報は、きっと皆さんの健美の素材・スパイスとして蓄積され、ご自身の体調や状況に合わせて、その素材やスパイスを組み合わせて健美のメニューをアレンジしていただけたらと願っています。

素材やスパイスが増えると、レパートリーも増えていきます。毎回ご参加いただいた方はなんと19種類の素材・スパイスがご自身のコレクションに蓄積されているということになりますね!


「今日、なんかさっぱりしたものが食べたいのよね~」というのはご自身にしか分からないことです。体や心の調子も、お医者様でも100%わかるわけではありません。

自分の心身の声に気付き、普段のちょっとしたケアで早めに対処していきましょう。



毎回参加、又は資料と動画で確認したい!という方は 賛助会員へ WELCOME!















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